あらすじ

『炎翼(えんよく)の誓約 ― 虚飾の学院を断つ者 ―』

生きることは
選ばれることではなかった。
呼吸するたびに
世界は私を捨てたのに、
ただ――
心臓だけが諦めなかった。
弱さは罪だと
誰かが言った。
ならば私は、
罪のまま立ち向かう。
牙を研ぐ竜よ、
燃える空よ、
見下す瞳よ。
――私は逃げない。
この身は折れやすくても
魂は折れない。
血で描かれた道の先で
嘘の歴史が崩れる音を聞く。
焼かれた翼が
灰の中で震え、
やがて炎を宿す瞬間――
私は初めて、生きていると知った。
敵だった男の瞳は、
夜のように冷たかったのに、
触れた心は
なぜか、あたたかかった。
信じることは怖い。
でも、信じなければ
未来は生まれない。
だから誓う。
滅びの名ではなく、
救いの名で呼ばれる竜とともに。
憎しみではなく、
真実のために剣を抜く。
世界の虚飾が燃え落ちるとき、
残るのは弱さでも強さでもない。
――選んだ意志だ。
私たちが歩むのは
英雄譚ではない。
作られた物語でもない。
これは、
生き残った者が書き直す歴史。
炎が翼となる。
傷が証となる。
触れた指先が未来を変える。
さあ、空へ。
嘘を焼き、
真実を掲げ、
生きるために戦う者の名で――
誓約を。

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アルファポリス
アルファポリス2025/11/22
  • 現在の作品『炎翼(えんよく)の誓約 ― 虚飾の学院を断つ者 ―』