あらすじ
失踪した姉を探すため、上条明日美は帝都工業大学の研究室を訪れる。
だが、姉の記録はどこにも存在せず、
学生たちは揃って“同じ嘘”を語る。
不自然な設備、閲覧できない地下区画、
研究室に染みついた“何かを隠している気配”。
やがて明日美は、姉が残したはずの研究資料
「5th Report」の存在を知る。
研究室を支配する権力者、怯える学生たち、
見えない監視の視線。
真実に近づくほど、明日美は自分の記憶までも
揺らぎ始める。
姉はどこへ消えたのか。
研究室の目的は何か。
そして——自分はいったい何者なのか。
閉ざされた研究室を舞台に、
“失われた姉を追う旅”が
“自分自身をめぐる物語”へと変わっていく。
科学と記憶と家族をめぐる、
ヒューマン・サスペンス長編。