あらすじ
<あらすじ>
醜い肥満体で、最低のネットリテラシー。
母親に暴力をふるい、誰にも看取られず死んだ葛城透は、
怨念まみれの“最悪の死”を遂げた。
そのまま女社長を呪い殺そうとした瞬間──
逆に捕獲され、気づけば悪霊を商売として取り扱う怪しげなブラック企業へ。
深夜の廃ビル、呻く亡者、謎の社長。
そして透を冷たく見下ろす霊媒師・九条。
彼女の命令ひとつで、透は“恥辱のダンス”を踊らされ、
彷徨う悪霊を次々と成仏させるハメになる。
最低の死。最高の死後(after life)。
悪霊アイドルの地獄の労働は、まだ始まったばかり──。
<登場人物紹介>
◆葛城 透(かつらぎ・とおる)──悪霊アイドル
生前は醜い肥満体、最低のネットリテラシー、母親に暴力までふるう“最悪のひきこもり”。
孤独死を遂げ、怨念の塊になって社長を呪い殺そうとしたところを逆に捕獲される。
死後はなぜか「痩せる」(幽霊が福々しいとおかしいから)という理由で痩身となり、悪霊を扱うブラック企業に就職させられて「踊り」で悪霊を成仏させることに。
◆麗華(れいか)──悪霊芸能プロの社長
美貌と金の亡者精神を兼ね備えた謎の女社長。
透に呪われても全く動じず、逆に“戦力”として捕まえた張本人。
悪霊をライブで成仏させるという会社を仕切る敏腕経営者。
透の借金管理に厳しく、ブラック企業の権化のような存在。
◆九条(くじょう)──冷酷な霊媒師
透を監視し、踊らせ、使役し、恥辱にまみれさせる冷徹な霊媒師。
無表情・無慈悲・無駄口ゼロ。
その呪術と調伏能力は本物。
仕事に対しては誠実で、責任感が強い。
◆美月(みづき)──透を変えた少女
生前の透が一度だけ“救った”少女。
彼女の存在が、透の怨念にわずかな光を差し込み、
悪霊アイドルとしての方向転換を生む。
◆悪霊たち──観客であり、依頼主であり、被害者
廃ビルに集まる亡者、地下に沈む怨霊、路地裏に佇む影。
それぞれがあらゆる生前の悲しみや未練を抱えながら、
透の踊りに魅せられ、光に還っていく。