あらすじ
ある朝、街中のポストに一通の封筒が届いた。中身は一枚のアンケート用紙。
「あなたがいなくなったら困る人は、何人ですか?」
ただそれだけの、簡単な質問。しかも匿名と書かれている。
人々はふざけ半分にSNSで騒ぎ、やがてその数字が就職や評価にも使われるという噂が広まると、必死に「困ってくれる人集め」を始めた。互いに「あなたがいなくなったら困る」と書き合うサークル、ポイント制の友達アプリ、偽りのつながり。
そんな中、会社でも家でも「自分がいなくなっても回る」と思い知らされていた青年・直哉は、迷った末にアンケートに「0」と記入する。
結果発表の日、彼の数値は本当にゼロだった。
その夜、ドアがノックされる。
「アンケート結果に基づき、不要の確認に参りました」――