あらすじ
霊が見えるために孤独な道を歩んできた青年、郁人(いくと)。ある日、彼はさまよう幼い霊、暁(あきら)に出会う。暁の唯一の願いは、「お母さんに会いたい」ということ。しかし、その裏には、彼が命を落とした哀しい事件と、母親が抱える深い闇が横たわっていた。
郁人は、霊の未練を花で浄化する特殊な能力を持つ**花屋の青年・深山楓(みやまかえで)**に助けを求める。
楓の助けを得て、郁人はついに暁の母親と対峙する。この避けられない魂の衝突は、郁人自身の存在を賭けた決死の行動へと彼を駆り立てる。
楓が手向ける一輪の小さな花は、この悲劇の連鎖を断ち切り、光なき夜明けを呼ぶことができるのか?
孤独な青年が魂の痛みに寄り添い、**命の縁(えにし)**を繋ぐ、哀切で美しい鎮魂の物語。