あらすじ
昭和二十年、広島・長崎に投下された原子爆弾は、爆発と放射能の代わりに「異界」という未知の空間を生み出した。
内部には凶暴な異獣が潜み、同時に人類に新たな力と資源をもたらす――異霊石、異鉱石、そして異草。
戦時中の空襲で左腕を失った少女・白石アヤと、病弱な幼馴染の義手職人・桜井シンイチ。「必ず義手を作る」という約束から始まった二人の物語は、戦後日本の復興と共に動き出す。
シンイチが独学で作り上げた義手は、やがて異界素材と融合し、戦闘用の武器へと進化する。防御用の盾、攻撃用の鉤爪、そして異霊石を搭載した魔導義手――。アヤが偶然発現させた異能「換装」は、複数の義手を瞬時に切り替える特異な戦闘スタイルを可能にした。
浅層での小銭稼ぎから始まった探索は、やがて中層、深層へと進む。シンイチの病を治すため、アヤは深層攻略隊に参加し、異草を求めて深層の奥底を目指す。換装による連続戦闘、異空袋との組み合わせ、そして通信機越しのシンイチの的確な指示――二人の絆が、最強の探索者を生み出していく。
これは、喪失と再生の物語。技術と異霊術が融合する戦後日本を舞台に、一つの約束が世界を変えるまでの軌跡を描く。