あらすじ
高校二年の桐谷ユウトは、夜な夜なFPSゲーム「VALORIUM」をプレイする、ごく普通のゲーム好きの少年。ソロランクで心が折れそうなとき、いつも優しい声でパーティ招待を送ってくれる相棒がいた。ハンドルネームは “NekoAim”。
透き通った声と圧倒的なスナイパー技術を持つ彼女と過ごす深夜のVCは、ユウトにとって唯一の“救い”になっていた。
そんなある日、ゲームの地域オフライン大会が開催される。
NekoAimは「リアルで、一緒に出てみたい」と静かに誘う。
胸のどこかが熱くなるのを抑えられず、ユウトはついに決意する——。
そして迎えた当日。
会場でユウトを呼んだのは、
学校の誰もが憧れる完璧美少女 三条ミサキ。
彼女こそが、深夜に寄り添ってくれていた“相棒”NekoAimだった。
学校では近づくことすら躊躇する女神。
ゲームでは毒舌で天才的なスナイパー。
その二重生活にユウトは戸惑いながらも、
二人だけの秘密が共有された瞬間、距離は一気に縮まっていく。
しかしミサキには「家庭の理由でゲームは禁止」という重い事情があった。
さらに、ユウトを密かに想っていた幼なじみの ハルカ、
FPS部のエースとして君臨する上級生 立花レン が絡み、
恋と競技の三角関係・四角関係が動き始める。
やがてユウトとミサキを中心に、“学園FPS部”が結成。
地方大会、全国大会、プロ入りの誘い、進路の選択——
青春のすべてがFPSの戦場とリンクしていく。
画面越しの距離が、現実の恋を近づける。
けれど同時に、
現実の問題が、二人のゲームを壊しはじめる——。
オンラインと学園、恋と友情、競技と将来。
すべてが交差する中で、
ユウトは最後に「守るべきもの」を選ぶことになる。
——これは、
たったひとつのヘッドショットから始まった、青春FPSラブストーリー。