あらすじ

「出会い」というのは偶然なのか、必然なのか。  そんな哲学的なことはどうでもよくて、でも、「出会い」こそ地球上の人類が繁栄し続けるための唯一のキーワードであることは疑う余地がありません。  薄曇りの不安定な空模様のある日、何かに引かれるように二人の男女が出会います。 恥ずかしそうに語り掛ける女性。戸惑いながら答える男性。日常のそこかしこで見かける他愛もない光景。ほほえましいひと時です。   どこにでもあるそんな出来事ですが、たった一つだけ違うところが有りました。  そう、男性は「透明人間」だったのです。  透明人間の「ディアファン」と小学校教師の「はるか」はひょんなことから今時古風な交換日記を始めることになりました。普通の人間と透明人間が交際し始めるのに、何が適切か彼らなりに考えた方法だったのでしょう。  舞台は現在。透明人間という存在が公になってから約1年。もともと噂程度に「透明人間がいるらしい」という話は昔からありました。そんな半信半疑な中、とある事件がきっかけになって透明人間が明るみにでてしまい、出演したテレビでもトリックでないことが証明されました。  当時、最低支持率を更新し続けていた首相の人気取り政策で「透明人間保護法」というよくわからない法律が制定され、透明人間に基本的な人権と選挙権が与えられました。  当の透明人間たちは考え方もばらばらで、この機会にと「マイナンバーカード」を作る者もいれば、今まで通り密かに暮らし続ける者もいて、結局、数十人の登録者が「日本人」と認められました。  そんな世界の片隅で出会った二人でしたが、はたしてうまくいくのでしょうか。  まだ今は交際が始まったばかり。今後のことなんて二人は全然考えてなんかいません。  そんな二人の行く末を、我々は日記を盗み見しながら見守ろうではありませんか。 他サイトでも掲載しています 表紙は写真ACより転載しています

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エブリスタ
エブリスタ2024/06/30
  • 現在の作品聡明な彼女と透明なボクの交換日記