あらすじ
婚約者である公爵家嫡男エリオットから、王宮舞踏会の場で一方的に
「君は無能な鑑定士だ」と婚約破棄されたアリシア・レーン。
しかし──無能とされたのは、彼女ではなく「鑑定そのもの」だった。
王家宝物庫の鑑定依頼が不自然に取り消され、王宮に残る鑑定記録には
魔力の揺らぎの異常、偽装の跡、そして“呪印の上書き”が見つかる。
アリシアはその違和感を追い、王太子ルシアンと手を組むことに。
「君の鑑定を恐れる者がいる。王宮の中に」
禁忌の宝物庫で発見されたのは、
王家継承を弱らせるために三層構造で改変された“人工の呪印”。
黒幕は公爵家だけでなく、宮廷魔術師団、そして……王家内部の者にまで及んでいた。
国家を揺るがす陰謀の中心で、アリシアの職能は唯一の希望となる。
偽装鑑定の暴露、王宮裁判、宝物庫の暴走──
すべてが終わったとき、王太子は静かに彼女の手を取る。
「アリシア・レーン。
私と未来を共に歩んでほしい」
“無能扱い”された鑑定士令嬢が、
真実を暴き、国を救い、そして愛を得る物語。