あらすじ
社会の不公平をなくすために導入された新制度「平等くじ」。誰かが宝くじに当たれば、どこかの誰かに同じだけの不運が自動配分される――それで世界のバランスは取れるのだという。物流会社で働く相川慎也は、ある日突然の事故で職も家も恋人も一度に失った。理由を求めて役所に抗議に行った慎也に、窓口の職員は淡々と告げる。「あなたの幸福は、他の方に配分されました」。画面に表示された“相手”の名前は、慎也の親友・村田悠斗。幼い頃から何でも一緒だった、その親友だった。嫉妬、罪悪感、そして平等という名の不気味な仕組み。慎也は「平等くじ」の裏側に向き合うことになるが、最後に当たるのは、誰にとっての“はずれ”なのか。