あらすじ
地下鉄の新ホームに設置された「身代わりロッカー」は、願いを書いた紙を入れるだけで、あなたの災難を代わりに引き受けてくれるという不思議なサービスだった。
転職に失敗し、彼女にも振られ、ついてない人生を歩んできた会社員・相沢信也は、そのロッカーに半信半疑で願いを書き始める。「明日の商談だけは、どうかうまくいきますように」
やがて信也の周りでは、小さな幸運が積み重なりはじめる一方で、ニュースは妙な事故や「運の悪すぎる誰か」の話題でいっぱいになっていく。
ふとしたきっかけから、ロッカーの仕組みに疑問を抱いた信也は、管理会社へと乗り込む。そこで見せられた「契約者専用ロッカー」の中、最後のページに挟まれた一枚の紙に書かれていたのは、自分の名前と、見覚えのある筆跡だった。