あらすじ
ある日、地球上のすべての都市が脈動する「肉塊」と化し、人を襲うダンジョンに変貌した。
不潔と悪臭が支配する絶望の世界で、重度の潔癖症だった青年・カイトは、役立たずとしてパーティを追放されてしまう。
死を覚悟して逃げ込んだ山奥で、彼はユニークスキル【無機物保存(イノガニック・キーパー)】に目覚める。
それは、自分の領地内だけを「清潔で安全な21世紀の日本」に固定し、電気も水道も食料も無限に生み出すチート能力だった!
外の世界ではSランク冒険者すら泥水をすする中、カイトはエアコンの効いた部屋でコーラを飲み、温かいお風呂に入ってゲーム三昧。
そんな彼の元に、傷ついた「Sランクの女剣士」や、国に見捨てられた「薄幸の聖女」が迷い込んでくる。
「こ、このトイレ……勝手に蓋が開くし、温かい!? 天界の玉座ですか!?」
「ポテトチップス……? この世にこんなに美味しいものが……!」
文明の利器に胃袋と心を掴まれた彼女たちは、カイトの家の「家政婦」になることを志願。
一方、カイトを追放した元仲間や政府は、彼の持つ「楽園」の価値に気づき、血眼になって擦り寄ってくるが――。
「今さら来ても遅いよ。君たち、汚いから家に入れないし」
これは、世界中がゾンビパニックになる中、自宅を最強の要塞に改造した男が、インターホン越しに世界を屈服させる、優雅で清潔な引きこもりスローライフ。