あらすじ

羅生門で老婆の着物を奪ったあの下人は── いま、門の下で「布直し屋」をしている。 焼き場に送られるはずだった死装束の予備。 子どもたちの、膝に穴のあいた一枚きりの着物。 主を失った武士の直垂。 もう誰も帰ってこない家から運び出された布団や枕。 「店じゃねぇ。帳面に載り損ねた布の“行き倒れ”を拾ってるだけだ」 ぶっきらぼうな布屋もどきと、じいさんを亡くした少女・菊。 寺の若い僧、芝居一座の看板娘、ツンデレ布屋の娘、 髪をむしられた元・老婆までが出入りして、 羅生門の下はいつの間にか「死に装束あつかい所」になっていく。 今日も一枚、誰かの「最後の服」と「これからの服」のあいだで、 布と人の筋をつける仕事が始まる。 ちょっとせつなくて、ちょっと笑えて、 気づけばゆっくり恋のにおいもまざってくる、 羅生門スローライフ連作。

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カクヨム
カクヨム2025/11/20
  • 現在の作品羅生門ラブコメスローライフ──死に装束リサイクル店、今日もひっそり営業中