あらすじ
「恋をすると、私は死ぬ。」
その言葉は紛れもない事実。
感情が高ぶると心臓に致命的な負担がかかる難病を抱える高校2年生・姫野雪。
医師からは“心を動かさないように生きる”ことを厳しく言われていた。
始業式の日、保健室でひとり静かに休んでいた雪の前に、一筋の光のように天馬颯斗が現れる。無邪気な笑顔も、さりげない優しさも、彼の存在は雪の世界にゆっくりと色を取り戻していった。
「好きになっちゃ、だめなのに…。」
抑えてきた感情がこぼれそうになる。
それでも彼といると、生きていると実感してしまう。
彼の温度を感じるたび、命の危険は確実に近づいていた。
そして、颯斗もまた、雪に言えない“ある秘密”を抱えていた。
ふたりの想いが重なるほどに、運命は静かに動き始める。
恋を知らずに生きるのか。
儚命を分け合うようにして紡がれた、儚くもまっすぐな青春ラブストーリー。
「たとえ、最後が決まっていても私はこの恋を生きたかった。」