あらすじ
「愛していたから壊された――それなら踊りながら終わらせてあげる」
愛していたから 崩れたの
愛していたから 盲目だったの
愛していたから 気づかなかった
あなたの視線が 私ではなく
誰かの影を追っていたことに
――だからもういい
泣くことに価値なんてない
涙はあなたのためじゃなく
私の未来の芽を濁らせるだけ
夜風が頬を切っても
ヒールが砕けても
呼吸が震えても
私は踊る
倒れた場所が舞台なら
立ち上がった場所こそ 幕開け
ほら
嘘だらけの愛が散った床は
雪より白く
傷ついた心臓の音は
バイオリンより鋭く
過去を燃やす炎は
シャンデリアより美しい
あなたが与えた痛みは
毒にもならない
もう私の血で薄められ
甘い苦味に変わった
そう
これは復讐じゃない
報復でも 哀願でもない
これは――
わたしの人生を取り返す舞踏会
終わりではなく
はじまりのワルツ
あなたは見ていればいい
笑っても 嘲ってもいい
だって次に泣くのは
もう私じゃないから
最後のターン
足先に流れる風
胸を裂くような 自由
聞こえる?
――これは悲鳴じゃない
これは宣告
**愛していたから壊された
だから踊りながら終わらせてあげる。**
そしてもう一度
光の中へ踏み出すとき
私の名前は
あなたとは無関係になる。