あらすじ
そこは、地獄の底。
地下3000メートル。Sランクモンスターが跋扈する死の領域『深層』。 熟練の冒険者すら震え上がるこの場所に、ポツンと一軒の食堂がある。
店の名前は『ラスト・ランタン』。 店主の佐川大和(さがわ やまと)にとって、襲い来る凶悪な魔物は「向こうからやってくる極上の食材」でしかない。
「ジェネラルオーク? ああ、脂が乗ってて生姜焼きに最高だぞ」
今日も店には、傷ついた冒険者が迷い込んでくる。 ボロボロの老戦士、パーティを追放された聖女、人間不信の魔術師……。
大和は彼らに、深層の魔物を調理した絶品料理を振る舞い、その心と体を癒やしていく。
だが――店のエプロンを汚す無礼者には、容赦しない。 たとえ相手が、地上の英雄「勇者」であろうとも。
「俺の店で、食い物を粗末にする奴は客じゃねえ」
これは、最強の元・冒険者である料理人が、極上の魔物料理で客を癒やし、たまに勘違いした英雄たちを懲らしめる、激ウマ深層経営日誌。