あらすじ
前作『戦場から帰らぬ夫は、隣国の姫君に恋文を送っていました』と同じ世界観のお話です。夫が所属していた第三騎士団に焦点を当てたお話となります。
本作だけでもお楽しみいただけるようにしたつもりですが、
前作をお読みいただくと、より物語の背景や人物の関係が伝わるかと思います。
死ネタを含みますのでご注意ください。
---
戦時下にある第三騎士団の若い兵士ロシェと、その相棒であるディンの務めは荷物持ち。
戦況が悪化する中で、ふたりは団長から思いがけない任務を託される。
「家族の元に帰してやってほしい」
戦場に散った仲間たちの遺品を背負い、ふたりは前線を離れて各地の故郷へ向かう。
訪れる家々では悲しみと嘆きが交錯し、遺品を置くたびに別の重さを抱え込むふたりは、それでも故郷で帰りを待つマリカのために歩き続けた。
そして旅の果てで、ふたりを待っていたのは――