あらすじ
「ねぇ、宇宙の外側って何があると思う?」彼女が小声で言った。
「わからないけど、無があるんじゃない」僕は、見上げた空に浮かんだ「こと座」を見つめながら答えた。
「よく、そう言われるけど、私はそれに納得してないんだよね。だって、無が『ある』って、言葉として矛盾してるじゃん」
彼女の答えに、僕は軽く笑った気がする。彼女は続けた。
「私は、そこに空間が無いっていうのは、どこかに繋がっているってことじゃないかなって思うの」
「とても面白い仮説だね」
「そう。例えば、地球の中心に繋がっているとか」彼女が少し笑いながら言う。
「それはさすがに、飛躍しすぎじゃない」僕も声をひそめて笑う。
「でも、宇宙の外側も、地球の中心もまだ誰も見たことないんだからありえなくはないんじゃない?」