あらすじ
富士の樹海。その奥深くに、誰も触れたことのない秘密が眠っていた――。
16歳の少年、遠山凛は、幼少期に祖父から「無敗の拳・蟻拳」の存在を聞かされて育った。祖父の死をきっかけに、凛はその拳を求め、樹海へ足を踏み入れる。
そこは、霧に包まれた迷宮のような森。足元の苔も、風のざわめきも、すべてが凛の試練となる。彼の前に現れるのは、無敗を誇る師匠、そして秘密結社の刺客たち。樹海の霧が濃くなるたび、彼らの思惑や真意も見えなくなる。
凛は戦いの中で自らの力を磨き、仲間や師匠との絆を深める。だが樹海はただの舞台ではなく、まるで意思を持つかのように、彼の心に応え、あるいは牙を剥く。
恐怖、孤独、葛藤。やがて凛は、技だけでなく、自分自身と向き合うことを強いられる――。
果たして、少年は樹海の試練を越え、無敗の拳を手にすることができるのか。
そして、樹海の奥に潜む“影”とは――。