あらすじ

貧乏令嬢のクララは家の掃除や裁縫に明け暮れる日々。一方、美しい妹のエルザは上質のドレスを身につけ、ピンクベージュの髪には宝石付きのヘアピンが輝いている。 同じ姉妹なのにどうしてこんなにも扱いが違うのかというと、それはエルザが美貌の持ち主で、彼女こそが貧乏から脱してくれる救世主だと両親が期待しているから。 「美しい花や蝶を思い浮かべてみて、お姉様。心がときめくでしょう?つまり私はいるだけで十分、皆を幸せにできているってこと。だから恵まれているの。お姉様は?何か与えられるものがある?」 輝く未来を当然だと笑うエルザと、何もない私…。 私はきっと一生、家の為に家事をこなし、兄の子どものの世話でもするのだろう。 そう思っていたのに。 「クララ!大変よ!あなたに結婚の申し込みが来たのよ!」 肖像画に描かれていたのは理想的な男性の姿が。 浮かれて結婚したものの、パーティーでその真相を聞いてしまう。 「あんなにエルザ様に夢中だったのに」 「夢中だったから、だろ。エルザ様が結婚するって聞いて、慌てて姉に結婚を申し込んだって」 「執念だな。結婚できないなら姉を使ってエルザ様と家族に、ってか」 選ばれたのは、やっぱりエルザだった。 大丈夫。何とも思っていない風に、笑顔を作るのは得意だ。 一人で部屋にいると、ひょっこりと三人の小人が顔を出した。 「泣いているの?」「何で?」「どうして?」 それからクララと三人の小人との毎日が始まった。

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小説を読もう2025/12/10
  • 現在の作品気落ち令嬢は三人の小人に癒される