あらすじ
第二王子フェリクスの婚約者候補は、巷で"スピリチュアル令嬢"と呼ばれるリュシエンヌ。タロット、水晶玉、数秘術。
占いに夢中な彼女を、現実主義者のフェリクスは「面白い」と思っていた。
毎朝の運勢占い、側近たちが真面目に記録する光景。
そんな日常が、嫌いではなかった。
だが、婚約お披露目の茶会で、リュシエンヌは占いだけで席順を決めてしまい、重臣を侮辱する大失態を犯す。フェリクスは敢えて黙り、彼女が自分で気づくのを待った。
占いだけでは足りない。王子妃には、学ぶべきことがある。
失敗を経て成長するリュシエンヌを見守りながら、フェリクスは思う
——やはり、占いで楽しそうにしている彼女が好きだ、と。