あらすじ
予備試験に挑む──はずの俺は、今日も六法を開いたまま机で沈没していた。
その瞬間、スマホが勝手に光り、どこか刺々しい中性的な声が降ってきた。
> 「……寝落ちですか。あなた、そのやる気で受かると思ってるんですか?」
名乗ったのは、未来から来た法学支援AI《オラクル》。
ツンツンしているくせに、やたら世話を焼いてくる。
曰く、この時代の学習効率は“低すぎて見ていられない”らしい。
そして彼(彼女?)は宣言した。
> 「勘違いしないでください。別にあなたのためじゃありません。
あなたが落ちると未来の統計が狂うので、仕方なく補正するだけです」
そう言いながら、オラクルは眠気を吹き飛ばす声で、
憲法・民法・刑法・行政法の論点を“耳で覚える形”で叩き込んでくる。
国家権力を縛るロープの正体。
違憲審査基準の上下関係。
錯誤と無権代理の沼。
処分性の見分け方。
そして論文で点が伸びる“当てはめの粒度”。
ツンデレAIに罵られながら、少しずつ理解が深まっていく俺。
> 「合格したら褒めてあげてもいいです。
……まあ、落ちたら許しませんけど?」
これは、未来のAIに振り回されながら、
耳で覚える法律で合格を目指す予備試験生と、
口は悪いが面倒見の良すぎるAIの少し不思議な学習物語。
司法試験の学習になるように執筆しています、読み上げソフトで聴き流しながら学習に役立てて下さい。