あらすじ
高校生の九条 カイ(くじょう かい)は、ある日突然「他人の自分に対する感情」がRPGのようなウィンドウで見える異能(スキル)に目覚める。 《好意》《友情》《無関心》。数値化された人間関係に冷めていたカイだったが、学園一の美少女・天王寺 玲奈(てんのうじ れな)を見た瞬間、戦慄する。 彼女の頭上に表示されていたのは、どす黒い赤色で点滅する《殺意:極大(LIMIT BREAK)》の文字だったからだ。
「(やばい、何か気に障ることしたか!? 殺される!)」 震え上がるカイ。しかし、玲奈はカイに近づき、涙目で震えながら小声で呟く。 「……っ(す、好きすぎて……どうにかなっちゃいそう……!)」
実はカイのスキルには致命的なバグがあった。**「好感度が限界突破(オーバーフロー)すると、一周回って『殺意』として表示される」**のだ。 そんなこととは露知らず、「命を守るため」に玲奈を必死に避けようとするカイと、「避けられているのは愛が足りないからだ!」と勘違いしてさらに重い愛(=表示される殺意数値の上昇)をぶつけてくる玲奈。 「ひっ! 近寄らないでくれ!(数値が10万超えてる!?)」 「待って! 私の気持ち、全部受け止めて!(ハグ)」
すれ違うほどに数値は危険域へ。世界一スリリングで、世界一安全な、命がけ(?)の勘違いラブコメディ。