あらすじ
医療は崩壊した。
原因はたった一つ。
どんな怪我も治す、万能薬《エリクサー》の量産が可能となったからだ。
骨が折れようと、腕が千切れようと問題なし。病気も内蔵を切り取ってから万能薬をかけるだけで全部解決!
医者? 回復魔法使い? 教会の解毒や解呪? ナニソレオイシイノ?
それらは存在意義を奪われ、急速にその規模を小さくしていった。
「まぁ、治療が楽になれば死人が減るし、いいことだな」
かつて神の手を持つ世界一の医者なんて言われた俺も、万能薬に席を譲った一人だ
高価であることが弱点の万能薬に替わり、小さな村で村医者を続ける日々を送っていた
しかし、その生活も一人の来訪者から一変する
「助けてください! 女王様が万能薬の効かない【難病】に……治せるのは師匠だけです!」
かつての弟子に誘われ、俺は再び王都へと舞い戻ることになる。
「【勇者殺し】のヤブ医者が! 今更何をしに来た!」
その王都がかつて俺を追放し、勇者殺しと呼んだとしても関係ない
「命を救いに」
俺にしか救えない、患者がそこにいるのなら