あらすじ
この物語は、実はあなたが子どもの頃に海に流した、あの小さなガラスびんの続きです。フタに書いた願いは「誰かに見つかってほしい」でしたね。願いはちゃんと届きました。レモネード色とミルクティー色の体に、ラムネ色の透明な尾びれを揺らす熱帯魚・ヴァヒネは、あなたの願いを宿して生まれた命です。ラベンダーのクジラ・テレヴァとベビーブルーのクジラ・ヒナノは、何百年もその瓶を探し続けていました。ヴァヒネが瓶から飛び出せたのは、あなたが誰かを待ち続ける心を捨てなかったから。だから今、あなたが誰かを想うたびに、海底のどこかで新しい蓋がぽろりと外れ、小さな魚が外の世界へ飛び出します。優しさは、確実に増えています。