あらすじ

水無月零奈は、過労死寸前のブラック社畜だったが、心の底から「誰も気づかない場所で世界を支配する、完璧に冷徹な黒幕」となることを渇望していた。 その強烈な願望が神様の事務室で認められ、彼女はレイネ・フォン・ミルディオーネという銀髪の美貌の令嬢に転生。誰もその本質を見抜けない《隠蔽の加護》を得て、理想の舞台に立つ。 レイネは早速、お嬢様口調のまま秘密結社「ブラックボード」と、精鋭《七禍(しちか)》を組織。彼女の目的は、自分が徹夜明けの勢いで創った架空の敵組織『終焉の目』を倒し、自分の黒幕ムーブを正当化することだった。 しかし、最初の作戦会議で、レイネの完璧なシナリオは崩壊する。なんと、終焉の目が紀元前から実在する真の闇であり、しかも「テュフォン」などという厨二病全開の禁薬まで設定通りに使っていたのだ! 「わたくしが欲しかったのは、設定遊びの舞台! 真の闇なんて面倒くさいだけですわ!」 自分の黒幕としての美学(見栄)が、「世界を救う正義の味方」という最もダサい展開に強制転換されたレイネは激怒。彼女は「優雅な支配」という美学を死守するため、七禍に指示を出す。 七禍はレイネの「盗みは美学に反する」という主張を「マスターの完璧な倫理観」だと誤解し、地図を適正価格で合法的に買い取るなど、完璧な善行を次々と実行。 レイネの計画は、もはや完璧な正義の活動へと暴走を始めている。彼女が敵の現場指揮官を捕縛する目的は、ただ一つ。 「なぜ、わたくしの妄想が現実化したのか、直接、文句を言うためですわ!」

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