あらすじ
ブラック企業のゲームデバッガー・佐倉直人は、過労死した拍子に「世界システム監査局」なる場所へ呼び出される。女神いわく、時間線バグのせいで彼だけ締切が前倒しになり、過労死ルートに入ったとのこと。
補填として与えられたのは──バグだらけの異世界を“修正”しながら生きる、世界システム監査官としての転生だった。
ロールバック、ログ解析、ステータス閲覧……与えられた権限は、まるで運営サイド。
だが転生先の世界は、勇者候補ゼロ・魔王復活まで残り三年・世界崩壊危険度91%という、ほぼ詰み状態。
チュートリアルからいきなり「三十分後に村が全滅予定」という、悪趣味なイベントに放り込まれた元デバッガーは、監査官権限を駆使して“死にイベント”の原因バグに挑むことに。
世界はクラッシュ寸前。
バグを看破し、原因を突き止め、必要なら世界ごとロールバックせよ。
──ただし、自分の人生までバグらせるな。
元ブラック企業デバッガーによる、異世界全体デバッグ譚がここに開幕する。