あらすじ
狂気と混沌に染まった世界で生きる三人の願いの物語――
その日、世界中の人間が目にした、たった一つの疑問文。
その答えが、世界の関節を外してしまった。
人の身体も心も狂気に呑みこまれた日常の中で、それでも生きようとした笹木白黒は日々を生きる力をくれる書店員のお姉さんに出会う。
こんな退屈な世界から脱獄して、お姉さんと映画に出も行きたい――と、願う白黒はたがの外れた街を走る。
心も身体も正気を保ちながら、この狂気の世界こそが自分の生きる世界だと歓喜に沸いた櫛永蒼兎はしぶとく生きる人々を前に失望する。
強烈なカオスを望む蒼兎はこの世界の永遠を望んだが――彼はまだ、彼の心の声に気が付いていなかった。
白昼夢かもしれない、これはそんな一時の狂気を生きた三人の物語。