あらすじ
春、桜満開の入学式。
新しい自分になりたいと願う少女・水無月澪(みなづきれい)は、桜ヶ丘学園の門をくぐった。そこで運命的に出会ったのは、金色の髪と エメラルドグリーンの瞳を持つ天音沙織(あまねさおり)。人形のように美しく、太陽のように明るい沙織に、澪は自然と惹かれていく。
隣の席になった二人は、すぐに親友となった。一緒にお弁当を食べ、美術部で絵を描き、放課後は並んで帰る。充実した毎日。でも、澪の胸に芽生えたのは、友情とは違う感情だった。
「これって……恋?」
戸惑う澪。しかし、沙織もまた同じ想いを抱いていた。
美術室で交わされた、お互いの告白。
「私、澪ちゃんが好き。恋として」
「私も……沙織さんが、大好き」
二人は恋人になった。でも、女の子同士の恋。周りにどう受け止められるか分からず、二人は関係を秘密にすることに。
修学旅行での甘い時間。夏休みのプールデート。花火大会での約束。文化祭での絆を描いた絵。
幸せな時間を過ごしながらも、澪の心には葛藤があった。
隠し続けることへの罪悪感。堂々と恋人でいたいという願い。
やがて、信頼できる友達に打ち明け、そして母親にも理解してもらえた澪。勇気を出して、二人はクラスメイトの前でカミングアウトを決意する。
「私たち、付き合ってます」
不安と期待が入り混じる中、温かく受け入れてくれるクラスメイトたち。
もう隠さなくていい。堂々と、恋人として。
季節は巡り、再び春が来る。
一年前、二人が出会った桜の木の下で、新しい約束を交わす。
「これからも、ずっと一緒」
「ずっと、ずっと」
澪と沙織の物語は、まだ始まったばかり。
二人の未来には、どんな景色が待っているのだろう。
桜の花びらが舞い散る中で始まった、二人の少女の恋物語。
友情から恋へ、秘密から告白へ。
悩み、迷い、それでも前に進む勇気を持った二人の、一年間の成長と愛の軌跡。