あらすじ
数万年前。
人間、悪魔、天使、精霊族、妖精族――五つの種族は、果てしない大戦の末にようやく一つの結論へと達した。
「共に生きられぬのなら、世界を分けてしまえばいい。」
こうして五つの世界は境界線によって隔てられ、それぞれの文明は静寂の中で成熟していった。
争いは終わり、歴史は安定へと向かうはずだった。
だが、境界は永遠ではない。
冒険心か、野心か、怨念か――理由は様々だが、時折その線を破って人間界へ侵入する者たちが現れる。
そして彼らを捕縛し、元いた世界へ送り返す役目を負う者がいた。
境界防衛機関《ガーディアン》――
人知れず活動し、侵入者に対処する影の守護者たち。
その一員であり、まだ高校二年生の少年がいる。
坂上健太郎(さかがみ・けんたろう)
表向きは平凡そのものの男子高校生。
しかし、日没後の彼は境界を読み、異種族の気配を感知する特殊体質者として活動するエリート候補だ。
パートナーは、同じクラスの少女。
旭川美香(あさひかわ・みか)
文武両道で才色兼備。だがその正体は、かつて人間界に密入界した妖精族の血を引く特異者。
精霊感応の才能により、健太郎と抜群の連携を誇っている。
二人は放課後になると制服のまま境界点へ向かい、侵入者を追跡する。