あらすじ

三十代後半、会社ではそこそこ働き、出世には興味がなく、波風の立たない人生設計を志している。  要は、なるべく面倒を避けて静かに暮らしたいタイプだ。  ――なのに、ある日、家にスライムがいた。  青くてぷるぷる。玄関で座り込み、動かない。  こっちは帰宅直後、心が折れかけていたのに、  なぜか玄関には同居者が増えていた。無断入居だ。家賃の請求先がない。  危険か? 触って大丈夫か?  というか、現実でスライムに遭遇することってあるのか?  ……いや、考えたくない。でも気になる。  近づきたくない。でも観察はしたい。  脳内の天秤は、だいたいそんなバランスだ。  仕事は相変わらずやる気が低空飛行のまま、帰宅すると玄関の青いのが日常に混ざってきている。  俺は少し距離を取りたいのに、  なぜか今日も同居生活が続いている。  念のため石橋は叩きつつ――  できることなら、そっと迂回して歩きたい。  そんな俺とスライムの、なんとも言えない日常の話だ。

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カクヨム
カクヨム2025/12/09
  • 現在の作品念のため石橋を叩いておくが、できればなるべく迂回したい