あらすじ

日本史に、源義経は死んだ。 だが世界史は、その男の名をまだ知らなかった。 壇ノ浦の戦いののち、 都にも、鎌倉にも、奥州にも、居場所を失ったひとりの武将が、 北の果てへと姿を消す。 剣を捨て、名を捨て、 国を捨てて辿り着いたのは、果てしない草原―― そこは、生きるために戦う者だけが許される世界だった。 異邦の男は、 蒼き狼と呼ばれ、弓と馬を手に戦場を駆ける。 裏切りを知り、孤独を知りながら、 それでも仲間を守るため、誰よりも前へ出た。 やがて部族は統合され、 名もなき男は、大陸を震わせる王へと変わる。 人は彼を、チンギス=ハーン と呼ぶ。 だが、その名が歴史に刻まれたとき―― 源義経は、すでにどこにも存在しなかった。 英雄とは何か。 名を遺す者か、 名を捨ててなお生き続けた者か。 『蒼き狼は、名を捨てた』 それは、 孤独な英雄が 世界の覇者へと生まれ変わるまでの、 孤独と再生の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/09
  • 現在の作品蒼き狼は、名を捨てた。