あらすじ

ひょうきん者の高校生男子、御子柴哲郎(みこしばてつろう)。 彼はある日、何者かから『果たし状』なるものを受け取る。 指定された空き教室を訪れると、待っていたのは同じクラスの転校生。 「明けない夜はありません。上らない太陽はありません。救済はみなに等しくもたらされるべきです」 やたら宗教勧誘じみた一言で始まる語り口。そして鍛冶谷真魚(かじやまお)と名乗る風変わりな少女はさらにこう続ける。 「わたしは、逢原朔(あいはらさく)さんの記憶を持っています」 それは二か月前——突如意識不明となった悪名高き女生徒の名だった。 「あなたたちは彼女の被害者です。過去も。そして今も。放置しておくことはできません」 逢原朔の記憶を受け継ぐ、無鉄砲で危なっかしい少女。真魚。 哲郎はしかたなく、彼女に協力することを決める。 かつて逢原朔の毒牙にかかり青春を歪まされた少年少女たちの、長くも馬鹿馬鹿しい毒抜き作業とも言うべき茶番の幕開けだった。

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カクヨム
カクヨム2025/12/09
  • 現在の作品ドーナツホールとキミ哲学