あらすじ
超能力《アイゲン》
超科学《焔式》
二つが交わる世界で、少年は影の処理部隊として戦場を駆ける。
すべては――たった二人を守るために。
東京大内乱。
五百万人が死んだ、史上最悪の能力者災害。
八年経った今も、社会には穢人への恐怖と差別が渦巻き、国は崩壊の瀬戸際に立っている。
そんな東京の夜で、
“死んでいるはずの少年少女” が、闇を駆ける。
彼らの所属は天皇直属の完全秘匿組織=八咫烏。
国家の“裏の正義”を担う実行部隊。
神代竜翔は、焔式と呼ばれる超演算技術を操り、単独で能力者を沈める“怪物”。
胡桃は、幼い頃から彼と運命を共にする少女。
任務は表向き。
だが竜翔には誰にも明かせない本当の目的がある。
妹を救うため。
胡桃を守るため。
二人の幸福な未来のためなら――世界が敵でも構わない。
しかし、その執念はやがて、
“世界そのものを壊す呪い” を発動させてしまう。
竜翔は知らない。
世界は繰り返されていることを。
記憶もないまま、感情だけが累積し、魂を削りながら、
ただ“二人を救える世界”を求めて足掻き続けている。
東京24区の復興を巡り、
極道、八咫烏、軍、災厄級能力者たちが衝突する。
正義と悪はすり替わり、
国家の裏と裏がぶつかり合い、
世界は少年の知らぬまま分岐し続けていく。
愛が呪いに変わってしまっても、それでも救いたいと願う少年が、
冷酷な世界のどこに“正義”があるのかを問い続ける物語。