あらすじ
「ねえ、バンド組まない?」
青藍大学1年、響乃理(ひびの ことり)。
入ろうとした軽音サークルは、すでに廃部してしまっていた。
行き場を失った彼女の前に現れたのは、謎めいた先輩・澪(みお)。
彼女に導かれるように、バンドを結成。
初めてのスタジオ。
重なる音、弾ける笑顔。
加速していく青春の輝き。
――でも。
「……ねえ、今の、見えた?」
街灯が、演奏に合わせて明滅する。
録音データに、説明のつかない空白が残っている。
気のせい。
そう思いたかった。
でも澪は、何かを知っているような目で私を見つめている。
そして私の耳には、誰にも聞こえない「」が響き始めている。
音楽を奏でるたび、世界の輪郭が揺らいでいく。
この違和感の正体は――?
大学生バンドの青春物語。
そして、世界の秘密に触れてしまった少女たちの、音楽ミステリー。
私たちの音楽が、世界を壊してしまうかもしれない。
それでも――鳴らさずにはいられない。