あらすじ
「リヴィア・ルアルディ! 貴女との婚約を破棄する!」
三十回は聞かされた言葉にリヴィア辟易とする。
彼女は死ぬ度に特定の時間軸まで戻る『死に戻り』を繰り返していた。
順当にいけばこの後には公開処刑が待っている。
それを避けようと脱獄したとしても、必ずどこかで死んでしまうのだ。
せめて味方を作れさえすれば。そう思うのだがこれもなかなか上手くいかない。
これまでリヴィアの味方になってくれたのは、護衛騎士のエラルドだけ。
しかし彼は残念ながらリヴィアの力にはなり得ない。
何故なら彼は――すぐ死んでしまうのだ。
一度だって自分よりも長く生きてくれない護衛騎士は死に戻りから抜け出す味方としてはあまりにも心許ない。
というか今回のループでだってもう死んでしまっているはず。
そう思っていたリヴィア。
しかし処刑を言い渡され、牢屋へ連れていかれる時。
ひらひらとこちらへ手を振るエラルドの姿をリヴィアは見つける。
(何で生きてるの……っ!?)
突然筋書きから外れだした護衛騎士。
リヴィアは彼と共に、今度こそ自分が生き長らえる方法を探していく――。