あらすじ
尻ぬぐい令嬢は帝国で皇后になる もう二度と助けを求めないでください
幼い頃から王女エルザの尻ぬぐいばかりを押し付けられてきた、公爵令嬢リンネア。
感謝もされず、名前すら残らず、ただ「都合のいい影」として扱われ続けた。
ある日、奔放な王女は帝国皇太子との政略婚を逃げ出し、
リンネアに 「私の代わりに嫁げば?」 と言い放つ。
王家の体面のため、リンネアは代役として帝国へ――
そこには冷徹で知られる皇太子ユリウスが待っていた。
処刑を覚悟していたリンネアは、震えず、泣かず、静かに言う。
「私の処遇は、あなたの判断に委ねます」
彼女の義務と責任を理解する姿勢は、皇太子に深い衝撃を与え、
やがて二人は政略婚を超えた「対等な共同統治者」へと歩み出す。
一方、故国では王女エルザと第二王子ロベルトが、
リンネアの成功に嫉妬し、再び尻ぬぐいを要求してくるが――
リンネアは、静かに境界線を引く。
「もう二度と、私に助けを求めないでください」
搾取される影に生きた令嬢が、
帝国で尊厳と愛と地位を得ていく逆転劇。
復讐は叫ばない。
“静かな断絶”こそ、最大のざまぁ。
尻ぬぐい令嬢は帝国で皇后になる。
そしてその日、彼女は初めて――
自分の人生の主(あるじ)となる。