あらすじ
トラック運転手の日暮(ひぐらし)は、娘が踏みつけた「金色の排泄物」を通じて、世界を揺るがす病原体『キンフルエンザ』を発見する。
感染者のフケや汚物が純金に変わるという、最悪に皮肉な**“幸運(うん)”**。その現象が「一週間で治癒する」と知った妻は狂気に走り、自宅を金生成のための独裁国家に変える。
妻の目的は「一週間で億万長者になること」。日暮の役割は、娘を笑わせ、金を産ませるための**「言葉を失った馬車馬」**だった。
狂乱は学校、そして社会へと拡大していくが、七日目の終わりに待っていたのは、富の価値のマイナス99.9%暴落という恐るべき結末だった。
現代社会の「富」と「労働」、そして家族愛の真の価値を、強烈なブラックユーモアと皮肉で描く、社会風刺短編。
【カクヨムコンテスト第11回 短編部門 応募作】