あらすじ

「今日話したことも、二次方程式の解き方も、忘れてしまってかまいません。あなたが忘れても、私が覚えていますから」 かつて16歳で天才少女と呼ばれながら、今は鳴かず飛ばずのスランプ作家・夏目忍(なつめ しのぶ)。 友人の代理でカルチャースクールの講師を引き受けた彼女の前に現れたのは、かつての高校の恩師・佐伯薫(さえき かおる)だった。 定年退職し、ある想いを抱えて「小説を書きたい」と願う薫。 しかし、元数学教師である彼女の書く文章は、まるで「業務報告書」のように理屈っぽくて……? 「先生、これは小説じゃなくて検死報告書です!」 「ふむ。感情の起伏を数値化するのは難しいな」 感性で書く天才作家と、論理で生きる元数学教師。 不器用な二人が紡ぐ、文章と記憶のレッスン。 これは、かつて保健室で救われた私が、先生の「生きた証」を証明するまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/09
  • 現在の作品放課後の変数は青く綴る~書けなくなった元天才作家、小説教室でかつての恩師(数学教師)と再会する~