あらすじ
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
【登場人物紹介】
◆リアム・アシュフォード
本作の主人公。元勇者パーティーの【鑑定士】。穏やかで誠実な性格だが芯は強い。追放を機に自身のスキル【万物鑑定】が、物の本質や人の才能などあらゆる真実を見抜く【真理の瞳】であることに気づく。辺境の街アークライトで、才能に恵まれぬ者たちのためのギルド「方舟」を設立する。
◆リリア
リアムが最初に見出した仲間。教会にいた気弱な聖職者見習いの少女。自分には【初級治癒】の魔法しかないと思い込んでいたが、リアムによって聖属性魔法の最高位【聖女の福音】の才能を秘めていることを見出される。心優しい少女で、ギルドの癒やし担当。
◆フィン
リアムの二人目の仲間。森で暮らしていた臆病な獣人の少年。手先は器用だが極度のあがり症で弓をまともに射ることができなかった。しかしリアムに【天賦の狙撃手】という百発百中の才能を見出され、彼が作った専用の弓を手にすることで伝説的な射手へと成長していく。
◆ゼノン
リアムが所属していた勇者パーティー「太陽の槍」のリーダー。自尊心が高く、目に見える功績しか評価しない傲慢な性格。戦闘に直接貢献しないリアムを「寄生虫」と蔑み追放するが、それがパーティー崩壊の始まりとなる。