あらすじ

熊本・阿蘇から宮崎・日南へ。 30代の会社員・祥子は、妹カップルや親友と共に、気ままなドライブ旅行に出かけた。 雄大な景色、あか牛グルメ、パワースポット巡り。 最高の休暇になるはずだった旅は、宮崎の古びた神社「潮嶽神社」の裏手へ足を踏み入れたことで一変する。 そこで祥子が出会ったのは、白目のない漆黒の犬――すべてを喰らい尽くす神「饕餮(とうてつ)」だった。 旅から戻った祥子を待っていたのは、静かで残酷な「消失」の日々。 スマホの画像フォルダから消えていく自分の姿。 「初めから娘は一人だった」と語る両親。 鏡に映るのっぺらぼう。 世界は矛盾を嫌い、祥子という「異物」を歴史から削除していく。 誰も自分を覚えていない世界で、彼女は孤独な最期を迎える――。 「ねえ、昨日の夕飯、誰と食べたか覚えていますか?」 楽しい旅の裏で進行する、逃げ場のない存在消失ホラー。

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小説を読もう2025/12/08
  • 現在の作品饕餮の贄