あらすじ
「最後の一人になるまで、この扉は開きません」
貧民街出身の少女・明月(ミンユエ)は、病気の母と幼い弟たちを救うため、莫大な支度金を求めて後宮入りを決意する。 集められたのは、国中から選りすぐられた100人の美姫たち。 華やかな宮廷生活が待っているはずだった。――しかし、巨大な青銅の扉が閉ざされた瞬間、その幻想は打ち砕かれる。
皇帝・龍帝が下した勅命。それは、古の呪術【蠱毒(こどく)】になぞらえた、凄惨な殺し合いの開始合図だった。
「予は、最も業の深い女を求む。殺し合い、奪い合い、最強の毒をその身に宿せ」
逃げ場のない宮殿。夜ごとに減っていく生存者。 敗者は生きたまま「壺」に詰められ、勝者は殺した相手の魂を「蝶」としてその身に宿していく。
昨日までの友が、今日は笑顔で毒を盛る。 信じられるのは自分だけか、それとも幼馴染の親友・蓮華(レンファ)との絆か。 やがて明月は、宮殿の地下深くに眠る「おぞましい真実」と、皇帝の真の目的を知ることになる。
美しくも残酷な鳥籠の中で、少女は生き残るために何を捨てるのか。 愛と欲望、信頼と裏切りが交錯する、中華後宮バトルロイヤル開幕。