あらすじ

閃光を浴びて目覚めたのは、見知らぬ異世界、ファーマス国。日本の会社員・佑真(28)は、自国の言語が一切通じない環境で即座に拘束され、軍の厳重な尋問を受ける。 ​彼の言葉は、ファーマス国が誇る翻訳デバイスさえエラーを起こす「解析不能な未知の言語」だった。 ​その検証のため、地方治安局の1等調査官であるレアンの要請で現場に呼ばれたのが、マグラス帝国技術評議会の研究員である瑞希だ。彼女は、自身も抱える「ある秘密」を隠し、冷徹にデバイスの動作を観察していた。 ​しかし、佑真が絶望の中で放った一言が、瑞希の十数年の沈黙を破る。 ​「すみません……何を言っているのか、やっぱりわかりません……」 ​それは、この世界に存在しないはずの日本語。 ​佑真の「囁き」は、瑞希の隠された過去と、彼女の存在そのものが背負う宿罪に「直通」した。日本語が再び世界に現れた瞬間、マグラス帝国とファーマス国――二大国家間の均衡は崩れ始める。 ​これは、たった一言の「声」から始まった、異界の転移者と、敵対国の研究員、そして国家の調査官が織りなす、世界を賭けた反逆の政治サスペンスである。

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カクヨム
カクヨム2025/12/08
  • 現在の作品囁きは、反逆の宿罪