あらすじ

外に出られんまま、 スマホのニュースだけがしんどい現実を運んでくる。 「日本はもう終わり」「治安悪化」「負け組」―― そうやって毎日、心を削られよる人へ向けた物語じゃ。 広島・呉で引きこもる蓮、 暴力の家から逃げた陽斗、 東南アジアの地下組織に使い捨てにされたラフィク。 3人とも、「俺なんか」「生きとる価値ない」と思い込んどった。 でも、世界の犯罪データを調べてみたら、 本当にバグっとるのは“外の世界”のほうで、 日本で、家の灯りの下で、 ただ生き残ってること自体が、 じつはものすごい奇跡だと気づいていく。 怒らないお母さんの台所、 空き家の片づけ、 そして世界中で10万人規模の人が輪になって踊る盆踊り――。 「逃げたから今ここにおれる」 「引きこもりは、弱さやなくて“生き延びた証拠”かもしれん」 そう思えるようになるまでの、 静かで、でも確かに心がほどけていく再生の物語じゃ。 今、布団の中で動けんでおる人に、 そっと灯りを渡すための一冊。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/12/08
  • 現在の作品外の世界、バグってる…引きこもりは1万年続いた日本人の生存の知恵だった