あらすじ
ある日の夜。
赤の都を九頭竜の一体――天空竜《てんくうりゅう》が襲った。強大な力を持った白銀のドラゴンは一夜にして都を半壊させた。当時赤の都を治めていた五代目赤の王はこれ以上被害を拡大させないためにその命を犠牲にして一人の赤子に天空竜を封印した。
時は流れ、一人の落ちこぼれ魔術師が赤の都を駆け抜ける。
少女の名はリンゴ。ぼさぼさの黒い長髪が特徴的なリンゴの夢は都の王になること。そして、今まで自分を見下し、蔑んできた者たちを見返してやること。そんな彼女は四度目の魔術学校卒業試験に落ちてしまった。身のこなしはトップレベルだが、魔術の才能には恵まれなかった。
ある夜、リンゴはとある人物にそそのかされて事件を起こしてしまう。そこでリンゴは知ることになる。どうして都の皆から忌み嫌われているのか。自分の中に何が封印されているのかを。
しかし、同時にそんな自分のことを本当の意味で認めてくれた人がいると知る。その時、リンゴの黒髪がその名の通り染まり上がり――
これは少女が王を目指し、仲間達と共に数々の試練を乗り越え成長していく物語である。