あらすじ
黒い翼に四本の腕──
近所の廃れた神社で突如姿を現した異形の怪物。
16歳の誕生日、霧島翔は“あの日の悪夢”と重なるその存在を前に、この世の真実の入口に立たされる。
そしてその日を境に、翔の身体には説明のつかない“異変”が芽生え始めた。
母を失った寂しさと虚無感を抱えながら、平凡な高校生活を送る翔。
同じ誕生日の親友・鉄喜、幼なじみで神職の少女・音葉。
そして、偶然出会った謎めいた女子高生・蘭。
四人の関係が交わり始めたとき──
闇に潜む《悪鬼》は静かに蠢き、翔の日常は音を立てて崩れ始める。
襲いくる悪鬼たち。
明かされる“神々”の存在。
仲間たちが秘めていた過去と、古代から続く人類の歴史。
母の死因。封じられた父と祖父の記憶。
翔が目覚めつつある異能の正体。
そして、古代に交わされた神々と人類の“契約”。
凄まじい勢いで真実に飲み込まれていく少年は、力か、日常か、仲間か──
何を守り、何を捨てるのか。
これは、少年たちがそれぞれの苦悩と願いを胸に戦う、壮大な現代和風ダークファンタジー。
翔に与えられた異能は、武器にも刃にも変わり、この世の勢力図すら変られるモノだった──
その結末を知るのは、物語を最後まで走り抜けた者だけだ