あらすじ

「好きって、言わないなら、いてもいい?」 仕事にも人生にも特にやる気がなく、テキトーにフリーランスをしている詞音(しおん)。昔の恋愛でこじらせすぎて、もう誰とも真面目に付き合う気力はない。 そんな詞音が、たまたまバーで出会ったのは、愛に疲れて情緒が不安定な美女、藍(らん)。 藍は、**「誰かを愛すると、最終的に憎しみ合うことになるから怖い」**という、結構重めのトラウマを抱えていて、誰とも深く関われない。寂しいくせに、本気の愛からは逃げ腰。 そんな二人が、なんとなく意気投合して、なんとなく次の金曜日に会うことに。 愛を信じられない藍は、**「責任なんて取れないから、付き合うのは絶対無理。セフレならOK」**と、安全地帯を提示。 詞音は、藍の**「本音を言えない」不器用さ**と、桃の香りがする危うい魅力に抗えず、「じゃあ、セフレからで」と受け入れる。 しかし、二人の関係は普通のセフレとはちょっと違う。 詞音は、藍の「自己否定」がどうしても許せず、「俺の前では、ワガママを言え。怒っても、泣いても、嫌いになんてならない」と、強引に藍の心の殻を破ろうとする。 結局、藍は詞音を**経済的に依存させる「ヒモ男」として手元に置き、詞音は藍の「愛せない呪い」**を全身で受け止めながら、少しずつ、その孤独を埋め尽くしていく。 これは、愛から逃げ回るうちに、なぜかお互いのトラウマに一番寄り添ってしまった、不器用で歪んだ二人が、最終的に一緒にいることを選ぶまでの、ちょっと切実なラブストーリー。

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小説を読もう2025/12/07
  • 現在の作品詞音と紫音