あらすじ
昔、人間は鬼の手の中にあった。
鬼は力が強く、人間を餌として生きていた。
そのため、人間は鬼に喰われていく仲間を見ることしかできなかったのだ。
しかしある日、"術者"と名乗る者が次々と現れた。
術者達は鬼を滅し、封印した。
今では術者は世界に数人いるのか程度しかいないが、鬼も姿を消した…と言われている。
いるとすれば、各地で封印されている鬼のみ。
だからこそ、人間は昔から口酸っぱく言われることがある。
『鬼が封印されているあの場所には、絶対に行くな』
佐上村
その村の山の上にある蔵にも、鬼が封印されている。
勿論、佐上村に生まれた者は"行くな"とよく言われてきた。
しかし、警備の目をかいくぐり、毎夜蔵に行く者がいた。
鬼と話すために。
「こんばんは!ルリ!」
「また来たか」
これは、鬼を恐れない人間と
人間を喰わない鬼の
物語である。