あらすじ

「貴様の作る料理は、味のしない豚の餌だ!」 味覚音痴な婚約者・カイル王子にそう罵られ、婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢レティシア。 彼女は「神の舌」と前世の知識を持つ料理の天才だったが、濃い味付けと香辛料しか愛せない王子に愛想を尽かし、国を捨てる決意をする。 「あ、そうですか。じゃあ、本当の『美味しい』を知る人たちの所へ行きますね」 レティシアが向かったのは、極寒の北の大国・ヴァルハラ帝国。 そこで彼女が開いたのは、温かい湯気が立ち昇る小さな屋台『ひだまり亭』だった。 黄金色の出汁が香る「豚汁」、音まで美味しい「二度揚げ唐揚げ」、とろとろ卵の「親子丼」、そして鉄板で踊る「ソース焼きそば」――。 その暴力的なまでの飯テロの香りに釣られてやってきたのは、もふもふの姿に擬態した伝説の魔獣(フェンリル)と、"氷の皇太子"と恐れられるグレン殿下で……!? 「……美味い。君の料理を食べると、凍っていた心が溶かされるようだ」 冷徹だったはずの皇太子様は、レティシアの料理に胃袋を鷲掴みにされ、彼女を溺愛し始める。 一方、レティシアを追放した祖国では、彼女の実家が食材流通を止めたことで食料危機が発生。 激痩せした元婚約者は「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが―― 「今さら何を仰るのですか? 私、こちらの常連様(皇太子)と忙しいので」 これは、捨てられた料理人が辺境で幸せな食卓を囲み、元婚約者が「本当の豚の餌(粗食)」で更生させられるまでの、美味しくてスカッとする逆転劇!

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/12/07
  • 現在の作品バカ舌王子に婚約破棄されたので、辺境で屋台はじめます!