あらすじ
RPG『幻想のクロニクル』の序盤で、主人公である勇者に無様に負け、処刑される運命の悪役貴族ユリウス。 気がつけば、俺はその「噛ませ犬」に転生していた。
原作のユリウスは、魔力は高いが制御ができず、一つの魔法すらまともに扱えない器用貧乏。 このままでは魔力暴走で自滅し、破滅エンド一直線?
「――いや、待てよ。現代人の『並列思考』があれば、右手と左手で別の魔法を同時に操れるんじゃないか?」
この世界の人類には脳の構造上不可能な、禁断の秘技【二重詠唱(ダブル・キャスト)】。 それは、右手で敵を拘束し、左手で極大魔法を叩き込む、常識外れのチート戦法だった。
「魔法使いは後衛で震えてろ? いいや、俺が最前線で殲滅する」
俺を「魔法しか使えない雑魚」と侮る脳筋勇者を、二倍の圧倒的火力でねじ伏せ、俺は本来のシナリオをぶち壊す。 これは、不遇職と笑われた魔法特化の悪役貴族が、規格外の二刀流魔法で無双し、世界最強へと成り上がる下克上ファンタジー。